2007年9月12日水曜日

マレーシアのウェディングドレスの血

「初めて行った外国は母親みたいなもんで、決して忘れることはない」
正確ではないけど、意味としてはこんな感じのセリフがあったのをなんかのマンガで読んだことがあった。
僕にとってはマレーシアがまさしくその国。

海外未経験、飛行機さえも未経験だった頃、大学卒業する時分にはもうここまで来たら初海外はライブで行くと何の宛てもないのに漠然とそう考えていた。
ただなんとなく行くきっかけがなかっただけかも知れない。
卒業旅行も行けなかったし、留学に行く機会も興味もなかったし、両親が家族で海外旅行につれていくというのもうちの親の柄じゃなかったし、かといって一人旅も行く勇気もお金もなく。

それがいろいろと縁あって2003年に前にやっていたgauge means nothingcohol、そしてTIALAと一緒にツアーでマレーシアとシンガポールに行くことができた。それはまた別の話だけど、そのときの様子はここで読めます(英語)。


そんな得難い体験をした僕らにとっての特別な国、マレーシアからBLOOD ON WEDDING DRESSというバンドが先週日本に来てTIALAとツアーをしました。
マレーシアにも他の世界の国と同じようにハードコア(もちろんそれだけじゃない)のバンドがいてそれぞれ活動しているっていう事実は、最近日本でも知られるようになったと思うけど、マレーシアのバンドが実際に日本に来てツアーするというのは多分今まで前例がなかったと思う。
嫌な話だけど、現実として物価の差があるために航空券を買うのだって苦労するだろうし、こっちでの滞在費だって食費をはじめとしてマレーシアとは比較にならないほど高い(マレーシアなら150~200円程で屋台やレストランで一食食べられる)。
そういう困難を乗り越えてやって来るわけだから、日本に行きたい、日本でやりたいっていう熱意が僕らが想像するよりもとんでもなくあるんだろう。

マレーシアから来るということから僕自身の思い入れもあるとはおもうけど、そういうやり方にグッと来るものを感じる。音楽も好きだけど、ライブを実際に見たりするときには音楽だけじゃなくて、その人たちの活動や考え、姿勢とか全部が一緒になって出てくるし、それではじめてうわっいいなーとか思うわけで。音楽そのものよりもそういう活動をしてる人たちのほうが好きです。

音楽はかっこいいけど、なぜだかちっともいいと思えないバンドがいたりする。そういうバンドはライブ以外での行動を見てると例えばゴミをその辺に捨てたり、打ち上げで食べ物を残したりしていてもまあいいじゃんみたいな感じの態度だったり出来事を目撃してしまったりで、かっこいいこと言ってるのはライブのときだけかよとかついつい思ってしまう。

自分だってたいそうな人間じゃないけど、でも常に誠実でいたいと思ってる。
別にバンドでなくても一人の人間として。

それはそれとして、先日9日、小岩エムセブンにてその上記のツアー最終日を見に行った。マレーシアツアーの経験が二度もあるCURVEもすごくよかったけど、2006年のマレーシア・シンガポールツアーで別れて以来のthe act we actの久しぶりのライブが本当によかった。ツアー中毎日見ていたあの光景と目の前で起きている現実と妙なオーバーラップでいろいろな思い出(本当いろいろあった(笑))が頭の中を駆け巡る。もう見れただけでよかったし、短かったけど僕はいいライブだと思いました。またこれからも積極的にやって欲しい。そしてなんだかんだ言いつつもアイコラには戻ってきて欲しい(笑)。俺は待ってるぜ。
で、TIALA。期待していたけどやっぱり裏切らなかった。期待以上だった。このツアーにあわせてリリースされた彼らのCDのタイトルがまさしく全てを体言していると思う。そう「積み重ね」。見ている間ずっとその言葉が頭に浮かんでいた。何度となく彼らのライブを見たけど、間違いなく今回が一番よかったと思う。
そして最後にマレーシアからのBLOOD ON WEDDING DRESS。mypsaceで聞ける音はDILLINGER ESCAPE PLANみたいな感じだったけど、ライブではそこからもっとインテリっぽさを抜いてもっとがむしゃらに若さ爆発、そして全力疾走。凄まじかった。やっぱりちゃんと日本に「ライブ」をやりに来てるなと思った。

ライブ前と終わったあとにメンバーと話した。いいやつらでした。なんだか僕のことも知っててくれて、僕も覚えてないようなことを彼らはよく覚えてていて、嬉しかった。

その後11日深夜のkillieとBLOOD ON WEDDING DRESSとの急遽決まった2マンもよかった。ライブの前も話す時間があったので、より彼らに対する理解が深まってライブ自体はおとなしかったけど、楽しめました。
しかしその後の大雨の中、彼らを小岩まで送り届ける役目を仰せつかったのはいいが、道中かなり死の危険を感じた。
視界は最悪、水溜りにハンドルは取られ、ブレーキも雨と人数オーバーの影響で効きが悪い。おまけに最後信号無視を二回ほどかます。しかも交番の前で。まあこれは完全に自分のせいです。ごめんなさい。

でもこのツアーでは何らかの形で関わりたい気持ちがあったので、最後に運転をちょっとだけだけど手伝えることができてよかった。それにしても朝5時だというのに車中での奴らのテンションは異常なまでに高くて、ずっと大声で話していた。killieと一緒にやれたのがすごく嬉しかったみたいで何より。

まあそんなこんなでツアー自体は完全に終了。そしてそのツアーの打ち上げが明日13日エムセブンにてあります。そこで僕、カレー作りますのでその告知です。今までのはそれまでの壮大な前フリ(嘘)。
入場料は無料です。お酒飲んでお寿司食べて、カレーも食べて、BLOODの連中に変な日本語教えちゃおう(笑)!!
というのは冗談(別に実行してもいいです(笑))ですが、興味があったら普通に話したりしてみるといいと思います。彼らもそれを望んでいると思うので。
ちなみにカレーは動物性のものは使用しませんので、VEGANの方でも問題ないと思います。乳製品も植物性のものです。
そうそう、フリマも出しますよ。買ったけど足の形に合わなくてあんまり履いてないスニーカー持っていきます。手に取ってみてください。他の人のフリマも楽しみ。
詳細は以下の通りです。

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2007-9/13(thu)
at koiwa eM SEVEN

"SATIRE NIGHT#6"

open/start20:00 TICKET FREE!!

DJ:
SMOKE ON THE WATER(from SOVIET RECORDS)
HIRANO TOSHIHISA(from WHY NO CHARACTER?/SVS)
FRENCH GUY(from !)

FOOD:
互井寿司
カレー

FREE MARKET!

more info
http://www.satire-records.com/

koiwa eM SEVEN
http://www.em-seven.com/
133-0057 東京都江戸川区西小岩1-27-12 M'S BLDG 2F
03-5622-3520
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そして15日土曜日にはAMURO RECORDSと当レーベルのmyheadswimsによる "PUSH THE BUTTON + 風下ゼミナール" という企画があるのですが、そこで餃子を作るお手伝いをします。
VEGAN仕様の焼き餃子、タレは酢醤油ともしかして梅紫蘇があるかも。
まあまあ肝心のライブはこんな感じです。

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2007/09/15(土)@小岩 em seven
「PUSH THE BUTTON + 風下ゼミナール」
presented by amuro records + myheadswims

TG.Atlas (from asahikawa)
test mustard disco (from kita-kyushu + fukuoka)
what ever film (from yamagata)
malegoat
tiala
ノンポリラジカル
deepslauter
(myheadswims は出演しません)

open/start: 17:30/18:00
adv/door: 1500yen/1800yen

info:
info(at)myheadswims.org
amurorecords(at)hotmail.co.jp
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ライブ見て餃子を喰らう祭りスタイル。餃子作りすぎて余るという事態はなんとしても避けたいので、是非お越しの際は是非買っていってください!!
あとこの日は食器はリユース食器を利用するので、食べ終わったあとは箸とお皿をこちらまで返してくださいね。このリユース食器をレンタルしているスペースふうさんはたびたび利用させてもらってるところで対応もよく、値段も安くて本当いいところですが、食器をリサイクルできてゴミを減らせるのが何より大きいです。
自分にできることをコツコツと。そして思考は止めたくない。

2007年9月5日水曜日

ENDLESS SUMMER終了しました





9月1日と2日に渡って行われた "ENDLESS SUMMER" 終了しました。
本当楽しかったです。二日間にまたがる企画ということでなかなかに大変でしたが、大きなトラブルに見舞われることなく無事に終えることができました。今でもいろいろ思い出すとにやけるくらいすごく楽しかったですが、反省点もあるのも事実で、それは次回の課題にしたいと思います。
でもやっぱり楽しかった!!最後に夏っぽいことができて今年の夏に悔いはないです。

一緒に企画してくれたBURST YOUR NOISE石浦さん、SENSELESS RECORDSの土屋さんと洋介君、出てくれたPEACE OF BREAD、HIMO、Alan Smithee's MAD Universe、TOXIC ABSORBED、DOOPAMiN、malegoat、いくら僕がぎゃーと叫んでも空は高い、THE DEADSTOCK、ENCROACHED、コード、THE SCRIBBLER、songs from thousand downfall、DUDMAN、ANODE、2日間手伝ってくれたMしろ君、パキコ、あきちゃん、けんちゃん、増山、そして来てくれたみなさん、どうもありがとうございました。また次の機会の時にはよろしくお願いします。ありがとうございました!

2日間の写真は↓にありますので、よかったら見てください。
ENDLESS SUMMER first day
ENDLESS SUMMER second day






おつかれさまでした。